頬がゆるむ、湯気に包まれた親父の手料理

今、週刊の雑誌で連載をしているので、仕事場にいる時間も長く「泊まり込み」なんてこともあります。そんなときに楽しみなのが、自分の仕事の合間を縫って来てくれる親父の手料理ですね。
肉・魚をはじめレパートリーはいくつかあるんですが、その中でも「湯豆腐」が気に入っています。
湯を張った鍋の真ん中にコップが入っていて、その周りに豆腐を浮かべてあるという見た目もおもろいうえに、食べ方も親父オリジナル。そのコップにはカツオブシ・七味・しょうゆが一緒に入っていて豆腐をそれにつけて食べるんです。シンプルやけどこれがウマイ。アシスタントのみんながそろった時なんかに、昔からある岸和田の豆腐店にわざわざ買いに行って作ってくれます。幼い頃に家でもこんな感じで作っていて、懐かしさもあり味わうとホッとしますね。
自分?めったに料理はせえへんけど、作るとしたら目玉焼き。焼き具合はメシの上にのせてちょうどウマイ、半熟!
2003年10月発行「泉州の最強ランチ本」 掲載