郷土料理と新鮮野菜で感じる 四季のうつろい

職業柄、仕事で酒の味をとる(みる)ので、毎夜晩酌ということはありませんが、季節のものをいただく食事は楽しみです。家族が育ててくれた野菜で、採りたての新鮮な甘さやしっかりとした野菜本来の味に四季を感じることができます。もちろん、シソの葉と小さい魚を甘辛く炊いてあるものなど、泉州の郷土料理や桃も好きです。桃は名産とされていますが、戦前・戦後の頃は和泉市から岸和田の辺りは実はみかん畑が多かったんですよ。
海・山に囲まれた泉州にはおいしいものも沢山ありますが、地酒も親しまれている料理を一緒に一緒にいただく仲間や、その時の雰囲気によってふさわしいものを選べるといいですよね。お酒はあくまで脇役ですから。
また、今はフランス料理など日本料理以外でも日本酒と相性の良い料理の楽しみ方を提案するイベントが開催されていたりと、これから地酒がどう親しまれていくのか、私自身もとても楽しみですね。
2003年10月発行「泉州の最強ランチ本」 掲載