口笛は僕そのもの
まさに生きる“楽器”!
身ぶり手ぶりいっぱいに唇から溢れ出す旋律はド迫力。さらに3オンターブの音域とクラシックからジャズ、ポップスまで「何でもこい!」の器用さはウ~ン、脱帽!
いつも口笛といっしょ
とにかく幼い頃からズ~ッと口笛と“二人三脚”。学校へ行く道でも、授業中でも、家にいても「気がついたら吹いてた」という、ちょい変った“口笛少年”。
やかましいと迷惑がられ、もうサンザン・・・」ながらも、めげずにピューピュー。
だが、学校や近所では「口笛の上手いコがいる!」とウワサを呼んでいた。
いざ世界大会へ
高3のある日「コンクールに出てみたら?」と中学時代の先生から連絡が。
さっそく「情熱大陸」をテープに吹きこみ予選に参戦。小学生からおじいちゃんまで全国から選ばれた“口笛自慢”を次々倒し、ついに決戦へ。
「トルコ行進曲」「たそがれワルツ」を情感タップリに演奏し、見事、準グランプリを獲得する。
とたんに家族からは“VIP”待遇! 「スゴイぞ、ガンバレ!」みたいな・・・・。
ただ今、4月20日に行われるアメリカはノースカロライナでの世界大会「インターナショナル・ウィスラーズ・コンベンション」に向けて猛練習中。
18番の「トルコ行進曲」を引っさげ「全力で頑張ってきます」
「僕が挑戦することで、口笛の素晴らしさを伝えたいんです。お金もいらない、いつでもどこでも吹ける。男女の差も貧富の差もみ~んなとっぱらったのが、この“口笛音楽”。
こんなに楽しいんやって、みんなに知ってほしいな!」
2007/01/28 取材・文/花井奈穂子 撮影/小田原大輔